早春の谷に響き渡るミソサザイの唄
芽吹きもこれからという森の入り口の枯れ枝に、にぎやかに鳴くミソサザイ(英名;Winter Wren、体長 10p)を見つけました。営巣するテリトリーを宣言しているようです。
尾羽を広げながら恋の相手を呼ぶメスのミソサザイ。ミソサザイは雌雄同色ですが恋のダンスをするのはメスといわれています。
恋のダンスも佳境に入りました。もうすぐ雄と結ばれるのでしょうか。
こちらは巣材の小枝を運ぶミソサザイ。
巣材の苔を口一杯くわえて構築中の巣に飛び込むミソサザイ。
近くで鳴いていたミソサザイが目の前の枯れ木に止まってポーズをとってくれました。
黄緑色の林の中で横枝でさえずるミソサザイに出会いました。近くに営巣して子育てをしているのでしょう。(撮影地;長野県)
今年も会えたコマドリ
ササやぶのある高い山にコマドリ(英名;Japanese Robin、体長 14p)を訪ねました。
コマドリは笹やぶと水場のある環境に住んでいます。餌となる昆虫やミミズなどが笹の茂みに多く潜んでいるためと思われます。
尾羽を上げてさえずってくれました。(撮影地;長野県)
さわやかな鳴き声のキビタキ
今年はあちこちでキビタキ(英名;Narcissus Flycatcher、体長 13.5p)と逢いました。透き通るようなさわやかな鳴き声で、すぐにキビタキがいるとわかります。
こちらはキビタキのメスです。巣材をくわえています。この近くで巣作り中のようです。
飛んだ姿もかわいらしいですね。(撮影地;長野県)
生活力のあるソウシチョウ
ソウシチョウ(英名;Red−billed Leiothrix、 体長 15p)は江戸時代に愛玩用として南方からされたものが篭脱けして生息域を広げています。標高の高いササやぶのある環境を好みます。撮影したこの場所はコマドリもいたほどの広大なササやぶがすっかり枯れてしまってコマドリはいなくなってしまったのですが、ソウシチョウは元気に暮らしているようです。
赤色の嘴とつぶらな瞳がとてもかわいらしいです。
さえずりは口笛を吹くようなとてもきれいな声です。クロツグミよりもなめらかで、ガビチョウよりもコンパクトな感じです。(撮影地;群馬県)
高い樹上で鳴くオオルリ
声の良さでは定評のあるオオルリ(英名;Blue−and−white Flycatcher、体長 16p)は夏になると日本にやってきて繁殖します。オスはテリトリーが決まると高い木の上でよく通るきれいな声で鳴きます。なかなかきれいに写すのが難しいカメラマン泣かせの鳥です。
背景に山の緑が入るオオルリのソングスポットを探してしばらく待っているとやってきました。
羽繕いもしてきれいなブルーの羽を広げてくつろぐオオルリ。
少し場所変えしてもう一声。(撮影地;山梨県)
雨の日のアカショウビン
天気予報は雨、雨の落ちてこないのを良いことにモリアオガエルの住む森にアカショウビン(英名;Ruddy Kingfisher、体長 27p)に逢いに行きました。現地に着くとかなりひどく雨が降り出しました。かつてアカショウビンは雨ごい鳥ともいわれていましたので今日は沢山出てきてくれるかと期待が高まりましたが、・・・。
アカショウビンのお目当ては池に住んでいるカエルです。池の中からモリアオガエルが倒木を伝わって産卵場所の樹上に向かうところです。早くもメスにおんぶしているオスが写っています。
樹上の葉っぱに産み付けられたモリアオガエルの卵の入っている泡、真下は孵化したオタマジャクシが落ちる水をたたえた池です。
しばらくして雨が上がりましたが、この日はもう一度だけアカショウビンが来てくれました。後ろ髪を引かれながらも次回に期待して山を下りました。(撮影地;山形県)
森林植物園の野鳥たち
今年の森林公園は一週間ほど春が早く来たようです。いつもの5月中旬の行ってみるとすでに水芭蕉も花の盛りが過ぎていました。野鳥たちもお相手はもう決まっていて繁殖活動をしているものがほとんどでした。(撮影地;長野県)
白樺に巣穴を設けたアカゲラ、ところが、・・・。
幹が折れてしまった白樺に巣穴を作ったアカゲラ(英名;Great Spotted Woodpecker、体長24p)ですが、ちょっと様子が変です。
幹の折れた白樺の木にすぐ下にもう一つ古い巣穴があって、アカゲラのオスはその中を盛んに覗き込んでいます。どうしたのでしょうか?
二つの巣穴の位置はこの写真でわかります。上の巣穴からアカゲラがちょっと顔を出していますが、こちらがアカゲラの巣穴です。
アカゲラが二階(?)から下の巣穴を見ているところへやってきたのはゴジュウカラです。なんとゴジュウカラは一階の古い巣穴に新居を構えていたのです。これから二つの家族は仲良く子育てできるのでしょうか。
オオアカゲラの子育て
オオアカゲラ(英名;White-backed Woodpecker、体長 28p)が枯れた立木に営巣しています。メスがエサの虫をくわえて巣穴に戻ってきました、
ヒナにエサを与えると巣穴の横に出てきてヒナの安全を確認してから再びエサ探しに飛び立っていきます。
こちらはオスのオオアカゲラが虫をくわえて巣穴の真下に止まったところです。
オオアカゲラの給餌がしばらく間が空いた後のことです。巣穴にオスとメスがエサをくわえて同時に戻ってきました。どうなるのでしょう?
ここはいったんメスがエサをくわえたまま飛び去ってオスに譲りました。オスの給餌が済んだあと再びやってきて給餌しました。夫婦円満の秘訣かな?
樹上で営巣するサンショウクイ
高さ30メートル以上もありそうなハンノキにサンショウクイ(英名;Ashy Minivet、体長 20p)が営巣していました。写真は卵を抱くメスのサンショウクイ。
抱卵をオスと交代しにやってきて巣の様子を見るメスのサンショウクイ。メスは全体に薄い灰色です。オスは過眼線や頭頂部が黒色をしています。
抱卵を雄と交代して巣を離れるメスのサンショウクイ。
羽繕いをしてくつろぐメスのサンショウクイ。
ハンノキの林が似合うノジコ
高原の明るい林に行くとオリーブ色のノジコ(英名;Yellow Bunting、体長 14p)がきれいな声でさえずっているのに出逢うことがあります。
ホウジロ科のノジコはアオジにちょっと似ていますが、お腹の色がきれいな黄色なので見分けられます。
虫をくわえたノジコがやってきました。近くに巣があるようです。
若葉の芽吹いた樹上で気持ちよさそうにさえずるノジコ。
新緑の緑がまぶしい高原の朝。
夏の北海道の草原で暮らす野鳥たち
6月の北海道の草原はたくさんの野鳥たちのさえずりでとてもにぎやかです。写真は降りしきる雨に打たれる北方原生花園のヒオウギアヤメです。(撮影地;北海道)
人懐こい別当賀のコヨシキリ
別当賀のコヨシキリ(英名;Black-Browned Red Warbler、体長 14p)を撮影しに行きました。かわいらしい鳴き声の小鳥を見つけました。鳴き声をよく聞いていると一部聞きなれたオオヨシキリ風のガ行の音が最後の方に入ってきてすぐにそれとわかりました。
出会ったコヨシキリはすぐ近くまで出てきて盛んにアピールしてくれました。
正面顔もなかなかですよね。
海辺の草原にやってくるシマセンニュウ
シマセンニュウ(英名;Middendorff’s Grashopper Warbler、体長 16p)はフィリピンやボルネオ方面から夏鳥としてシベリアや北海道の沿岸部の草原に渡ってきます。
漢字では島仙入と書かれていますが名前の由来はよくわかりません。
さえずりはチッチ チュイ チュイ チュイなどとコヨシキリに比べるとおとなしい感じに聞こえます。
しばらく囀ると草むらに入っていきました。
偽傷行動をするシロチドリ
春国岱を歩いているとシロチドリ(英名;Kentish Plover、体長 17p)がやってきました。
目の前に出てきて盛んに羽をばたつかせてこちらの注意を引きながら小石の上をよちよちと歩きます。
擬傷行動で人を営巣場所から遠ざけようとしているのです。
その場所から少し離れてもまだ心配そうにピチュ ピチュ ピチュ、ピチュ と鳴いていました。
草原を鳴きながら飛び回るカッコウ
草原に生えている小高い樹木の間をカッコウが盛んにカッコウ、カッコウと鳴きながら飛び回っていました。
繁殖期を迎えて托卵先のコヨシキリなどの巣を探しているように思えました。
飛び回っているカッコウは見つけやすいものです。飛び回るので新緑の中でもばっちり撮影できました。
鳴きながら飛ぶカッコウ。
目の前に止まったツツドリ
樹木の茂った朝のハイキング道路をゆっくりと進んでいくとポッポッ、ポッポッとツツドリが鳴きながらやってきて目の前の横枝に止まりました。
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