2022年の夏に出会った野鳥たち(2022.06-2022.08)
夏草が青々と繁る池の水門に止って小魚を狙っているカワセミ(英名;Common Kingfisher、体長 17p ♂)。
この夏湖沼や田んぼで見かけた夏鳥のサギたちをご紹介します。
並んで何を語らっているのか、二羽のアオサギ(英名;Grey Heron、体長 93cm)。
豪快に杭に舞い下りるアオサギ。
シラサギの中では一番小さなアマサギ
一羽田たたずむ婚姻色のアマサギ(英名;Cattle Egret。体長 51p)
黄色く色づき始めた田んぼの水路で獲物を探すアマサギ。
エレガントなコサギ
水辺で休むコサギのカップル(英名;Little Egret、体長 51p)。
緑の中を並んで餌探しするコサギのツガイ。
よく見かけたチュウサギ
朝日の中をさっそうと目指す餌場に向かうチュウサギ(英名;Intermediate Egret、体長 69p)。
餌場を変えようと飛び去るチュウサギ。
存在感のあるチュウダイサギ
婚姻色のチュウダイサギ(英名;Great Egret、体長 90p)。
チュウダイサギの小群。
威厳のある顔つきのササゴイ
川岸で小魚を狙うササゴイ(英名;Striated Heron、体長 52p)。
数年前までササゴイが子育てしていた川岸が開発されてしまいました。浅瀬で赤い婚姻色をまとって産卵するオイカワをササゴイが豪快に捕食するシーンがほとんど見られなくなってしまいました。
湖面を滑空するササゴイ。
葦の茂みでひっそりと子育てしていたゴイサギ
6月中旬の早朝、ゴイサギ(英名;Black-crowned Night Heron、体長 57.5p)の親鳥が沼の上空を飛んでいました。
8月上旬のある日、ゴイサギのヒナドリが葦の茂みから身を乗り出して辺りの様子を見ています。ゴイサギはこの沼で子育てに成功したようです。
先に孵った幼鳥(ホシゴイ)はもう立派に飛ぶこともできます。
ヨシゴイの子育て
6月上旬、ヨシゴイ(英名;Yellow Bittern、体長 36p)のカップルが沼の中を仲良く飛んでいる姿がよく見られました。
6月中旬過ぎには親鳥が時々葦の茂みから外の様子を窺がっていて餌場に飛んでいくようになりました。
葦の茂みからほど近い田んぼにやってきて小魚を捕らえたヨシゴイ。何匹かお腹に貯めると葦の茂みに戻っていきます。
7月中旬になると沼の一角の蓮田にも頻繁にやってきて小魚や川エビを捕らえるようになりました。ヒナが順調に育っているのでしょう。
大きな蓮の葉の上を歩いて獲物を探すヨシゴイ。
ヒナが大きくなるにつれてたくさんのエサが必要です。あまり身を隠す場所もない水際でも狩りをします。
稲が大きく育った田んぼの中にも飛び込んで餌探しです。
7月下旬、巣のある足の茂みの中から顔を出して外の様子を伺うヨシゴイのヒナの姿がありました。
こちらのヒナは葦の茎に捕まって獲物を狙っています。早く一人前の狩りの名人になれますように。
子育てに一段落したある日、親鳥が湖面に出ている杭に止ってしばしの休息を捕っていました。
ある日のカイツブリの親子
7月のある日、水草に生えた沼の一角でカイツブリ(英名;Little Grebe、体長 26p)が小さなヒナに小魚を与えていました。
口移しで小魚を受け取ったヒナを見つめる親鳥の優しいまなざしがとても印象的でした。
食事がすむと親鳥は小さいほうのヒナを背中に載せて温め始めました。小さなヒナは水中では体温を保てないようです。
子育てに大忙しのツバメ
6月、7月のツバメは虫の多い水面で虫を取ったり水を飲んだりするツバメ(英名;Barn Swallow、体長 17p)をよく見かけます。
アオアシシギのやってきた田んぼ
8月上旬、市内の水張した田んぼに一羽のアオアシシギ(英名;Common Greenshank、体長 35p)が採餌していました。
採餌しながら時おり上空の様子を窺がって辺りの安全を確認します。
食事が終わって、草の陰でのんびりと水浴びするアオアシシギです。
赤い脚が綺麗なセイタカシギ
日差しがまだ涼しい朝方、一羽のセイタカシギ(英名;Black-winged Stilt、体長 37p)が片足立ちで休息していました。
小エビを捕らえました。
頭から胸にかけて純白の羽色のセイタカシギ、成熟したオスです。
セイタカシギの一家もやってきました。間の2羽は若鳥です。
たまにしか見かけない夏のカワセミ
小魚を捕まえて柵に止ったカワセミ(英名;Commomn Kingfisher、体長 17p)
身体のコリをほぐす?カワセミ。
水張り田んぼで見かけたケリ
2羽のケリ(英名;Grey-headed Lapwing、体長 36p)が草の繁った水張り田んぼの中を歩いていました。
どうやら食後の休憩時間のようです。二羽とも仲良く羽繕いが始まりました。
コヨシキリの営巣する草原
夏の草原に今年も子育てにやってきたコヨシキリ(英名;Black-browed Reed Warbler、体長 14p)。
お気に入りのソングスポット「に止ってテリトリーを主張するコヨシキリ。
小さい体を一杯に使って囀る。
コアジサシのまたとないデートスポット
6月初旬、コアジサシ(英名;Little Tern、体長 22-28p)たちが沼にやってきました。
沼の中ほどにある朽ちかけた棒杭はコアジサシたちの丁度良い止まり木です。
沼の上空を飛んでいたコアジサシが獲物を見つけたようです。
獲物の動きを確認して。
狙いを定めました。
水面の小魚めがけてクイックターン。
こちらもちゃんと獲物を咥えています。
メスは受け取ってくれるでしょうか?
やりました。見事メスが受け入れてくれました。恋は成就したようです。
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