2022年の冬に出会った野鳥たち(2021.12-2022.02)
冬の三番瀬に野鳥を撮りに行きました。遥かに霞む富士山を背景にユリカモメ(英名;Black-headed Gull、体長 40p)が飛んでくれました。
三番瀬では毎年見られるようになったズグロカモメ
朝焼けの三番瀬の空を一羽のズグロカモメ(英名;Saunders’Gull、体長 32p)が飛んできます。
獲物をめがけて浅瀬に飛び降りたズグロカモメでしたが、狩りは失敗のようです。
飛び立つズグロカモメ。ズグロカモメの嘴は黒、脚は黒みがかった赤です。
凍てついた砂浜で休むシロチドリの群れ
早朝の浜辺の砂地はすっかり霜に覆われています。シロチドリ(英名;Kentish Plover、体長 17p)たちは砂のくぼみに実を寄せ合って身体を休めています。
お日様が上がってくるとシロチドリたちは思い思いの場所で砂の中に隠れている小さな生きものを狩って食事します。
水際でお休みするシロチドリ。
単独行動の多いダイゼン
朝日を浴びながら浜辺にたたずむダイゼン(英名;Grey Plover、体長 29p)。後方を飛んでいるのはハマシギの群れ。
獲物探しでしょうか?
なんと砂浜のくぼ地で休憩です。
冬には数少ないミユビシギ
冬の三番瀬では寒さのためかミユビシギ(英名;Sanderling、体長 19p)はその数がとても少なくなります。
波打ち際で採餌するミユビシギ。
冬の三番瀬の主役、ハマシギ
圧倒的な数で冬の三番瀬を支配するのはハマシギ(英名;Dunlin、体長 21p)たちです。日の出前、空が焼け始めるころからハマシギたちは思い思いの場所で採餌を始めます。
比較的小さな群れごとにあちこちと移動しながら熱心に採餌します。
餌がたくさんあると見えたのか、他の群れがやってきてエサ取りに加わります。
毎日たくさんのハマシギたちが採餌しても浜の生きものたちは絶えることがないのでしょう、三番瀬は本当に豊かな人工干潟です。
休息も集団でとります。
筆者のお気に入り、ミヤコドリ
羽の色が頭から背中は黒、お腹は白、脚、嘴と虹彩は赤、遠目にもすぐに識別できるミヤコドリ(英名;Oystercacher、体長 45p)は私の大好きな海鳥です。
冬の三番瀬ではその数と大きさと色合いから最も目立つ存在です。
英語名からも分かりますが貝が大好物で、嘴の力で二枚貝をこじ開けて食べるのだそうです。
前から写してもなかなか絵になります。
野鳥との出会い2022冬その2
この冬の印象的な野鳥たちとの出会いをご紹介します。(花の写真;ロウバイ、Lapanese allspice)
浅瀬で採餌するイソシギ(英名;Common Sandpiper、体長 20p)
林縁で採餌するエナガ(英名;Long-tailed Tit、体長 14p)
横枝に止まって辺りの様子を伺うアリスイ(英名;Eurasian Wryneck、体長 18p)
草藪で餌を探すウグイス(英名;Japanese Bush Warbler、体長♂16p♀24p)
朝日を浴びながら狩りをするアオサギ(英名;Grey Heron、体長93p)
樹上から辺りを窺がうオオダイサギ、餌場の思案でもしているようです。
水辺の藪で採餌するアオジ(英名;Black-faced Bunting、体長 16p)
岸辺の菜花を食べようと川から上がってきたオオバン(英名;Eurasian Coot、体長 39p)の群れ。
家の近くの川岸で見かけたオオジュリン(英名;Common Reed Bunting、体長 16p)。
木の又にたまった溜まった水を飲みにきたイカル(英名;Japanese Grosbeak、体長 23p)。
ハンノキの枝に止まるイカルの群れ。木の下に落ちている木の実を食べるため周囲の様子を伺っています。
すぐそばの小枝に止ったイカル。かなり可愛い顔立ちですね。
山間の村でイソヒヨドリ(英名;Blue Rock Thrush、体長 23p、オス)に出会いました。
こちらは近くにいたメスのイソヒヨドリです。
野鳥との出会い2022冬その3
12月上旬、新潟県の探鳥地を訪ねました。この時期、たくさんのコハクチョウ(英名;Tundra Swan、体長 12p)たちが越冬のためやってきます。
早朝、ネグラの池から餌場の田んぼをめざして飛び立っていくコハクチョウの群れ。
コハクチョウたちは家族ごとに思い思いの場所で終日採餌したり休んだりして過ごして、夕暮れ時になるとネグラに戻っていきます。
朝日とともにマガン(英名;Greater White-fronted Goose、体長72p)たちも餌場に向かって飛び立っていきます。
タゲリ(英名;Northern Lapwing、体長 32p)の群れも朝の陽光を浴びながら餌場に向かいます。
タゲリの群れに一羽のケリ(英名;Grey-headed Lapwing、体長 36p)が混じっていました。
獲物を求めて川面を飛ぶカワセミ(英名;Common Kingfisher、体長 17p)
小川の石に止ったカワセミ♀。
川辺に水を飲みにやってきたカワラヒワ(英名;Oriental Greenfinch、体長 15p)、水鏡に姿が写っています。
好物の草の実を食べにやってきたカワラヒワ。
首を伸ばして辺りの様子を窺がうカシラダカ(英名;Rustic Bunting、体長15p)
枯れた藪から飛び出してきたガビチョウ(英名;Hwamei、体長 26p)。
青空の中を飛ぶカワウ(英名;Great Cormorant、体長 82p)の群れ。
張りつめた氷の上をそろそろと採餌しながら歩くキセキレイ(英名;Grey Wagtail、体長 20p)。
水面の上を飛翔している小さな虫を捕まえて食べるキセキレイ。
セグロセキレイ(英名;Japanese Wagtail、体長 21p)の水浴び。
笹やぶの中でコゲラ(英名;Japanese Pigmy Woodpeker、体長 15p)がガサゴソと採餌しています。
小枝に産み付けられた昆虫の固い卵鞘を食べようと懸命につつくコゲラ。
ケアシノスリとの出会い
北日本に稀な冬鳥としてやってくるというケアシノスリ(英名;Rough-legged Buzzard、体長 ♂53-57p、♀57-60p)が飛来していると聞いて撮影に出かけました。早速お気に入りの止まり木で休息しているケアシノスリを撮影できたのは幸運でした。
堤防の草むらを低空飛行でネズミを探すケアシノスリ。
獲物を見つけて舞い下りたケアシノスリ。この時の狩りは空振りでした。
獲物が潜んでいそうな場所を探して悠然と滑空するケアシノスリ。
いつもの止まり木にやってきたケアシノスリ。尾羽の黒い横帯が2本見えるのでこの個体はオスと思われます。
黄色の爪のそばまで羽毛に覆われている脚の様子がよくわかります。
ケアシノスリを観察していた11時前ごろ、上空にコミミズク(英名;Short-eared Owl、体長 38p)がハシボソガラスに追われて飛んできました。コミミズクの狩りの時間は夕方なのにどうしたことでしょうか。
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