魅力あふれる野鳥

ロンドンの野鳥

ロンドンの野鳥

London

2012年8月上旬、オリンピック見学でロンドを訪れた際、ロンドン市内のいくつかの公園で野鳥を撮影しました。St. James’s Park、Kensington Garden’s などの有名な公園には多くの人々がひっきりなしに訪れるのですが、通路のすぐ脇の小さな藪が巣作りや子育ての場になっているのです。野生と人とが仲良く共生している様子を見ていただければ幸いです。

 


Blackbird (和名;クロウタドリ)

Blackbird

Blackbird male クロウタドリ ♂ ツグミの仲間で、日本では迷鳥として見られることがあるようです。

 

Blackbird
Blackbird female クロウタドリ ♀ メスはクロツグミと似て茶系の羽色です。

 

Blackbird
クロウタドリは、ロンドンではちょっとした公園や林、草むらの春広場に普通に見られます。

 

Blackbird

 

ほとんど人を気にすることなく、自在に飛び回っています。

 

 

 

Magpie (和名;カササギ)

Magpie

Magpie は カラスの仲間です。ロンドンにはカラスと同じくらい住んでいるようで、しゃがれた声でヂャカー、ヂャカーと鳴きます。地上では両足揃えのホッピングで、長い尻尾が地面につかないよう水平を保って移動します。

 

Magpie
カササギは、日本では九州島、福岡県あたりに生息しています。

 


Robin (和名;コマドリ)

Robin

コマドリは英国でもその美しい鳴き声が評価されています。今回は残念ながら鳴き声は聞けませんでいたが、あまり人を気にすることなく姿を見せてくれました。(日本でコマドリに出会うことはなかなか難しいです。)

 

Robin
こちらはコマドリの幼鳥です。成鳥になると顔の下面から胸がきれいなオレンジ色の羽に変わります。

 

Robin
オレンジの羽の位置が、首から上方がぐるりと赤橙色の日本のコマドリと少し違っていて胸の部分だけがオレンジ色です。

 


House Sparrow 子育て中

House Sparrow

8月のロンドンは野鳥があちこちで子育てをしています。こちらのHouse Sparrow (家スズメ)も雛鳥に親鳥が給餌していました。日本に住んでいるスズメは Tree Sparrow と呼ばれる種類で、House Sparrow は日本にはいない種類です。

 

House Sparrow
日本のスズメも7月頃には巣立ち雛にエサを与える時期を迎えます。注意して観察すると親スズメが給餌する姿が公園などでよく見られます。

 


Great Crested Grebe (和名;カンムリカイツブリ) 子育て中

Great Crested Grebe

Great Crested Grebe 夏羽の親鳥が、雛鳥たちにエサを与えていました。もう少し雛が小さい時期には雛たちは親鳥の背中に乗せられて移動するのですが、ちょっと大きくなってしまっていて背中乗りは残念ながら見られませんでした。

 

Great Crested Grebe
雛たちは頭から首の部分が白地に黒の縦線の独特な縞模様です。日本で普通に子育てするカイツブリ(英名;Little Grebe)の雛の羽も同様の縞模様をしています。

 

Great Crested Grebe
親鳥たちは大切そうに子供たちの面倒を見ていました。

 


Moorhen (和名;バン) 子育て中

Moorhen

日本のバンに比べるととても人なれしていて、公園の通路の脇の草むらで堂々と子育てしています。バンはとても足が大きくがっしりしていて、歩いたり、枝にとまったり、舞い上がる際にも強く水面をけったりと大切な役割を果たしています。尾羽が短いので飛んでいる時は太い足が体の後ろに飛び出した形になります。

 

Moorhen

草むらで採餌中。

 

Moorhen
しばしのくつろぎの時間、羽繕いをして、子育てに備えているのでしょうか。

 


Coot (和名;オオバン) 子育て中

Coot

オオバンはバンより7cmほど大きく、体長は39pほどで、おでこの白い額板がトレードマークです。夏の北国で子育てをして、関東地方には冬鳥としてやってきます。ロンドンの子育ての現場を垣間見ることができました。

 

 

 

 

Coot

 

 

雛鳥も懸命に自己主張して親鳥に餌をねだっています。

 

 

 

 

 

 

Coot

 

 

 

 

巣作りをしているツガイ。驚いたことにこちらも公園の通路のすぐ近くです。日本では考えられません。

 

Coot
親鳥からえさの水草をもらう雛。「はい、アーンして!」

 

 

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