ヤブランの花
写真は9月中旬にビオトープの林の中で咲いていたヤブラン(英名;Liriope)の花です。来春もヤブランの実が熟す頃には山からレンジャクがやってくるかもしれません。以下では2018年秋に出会った野鳥たちの様々な表情をご紹介していきます。
沼にやってきたアオアシシギの小群
9月中旬アオアシシギ(英名;Common Greenshank、体長 35p)の小さな群れが沼にやってきました。
腰の白い羽を見せて飛ぶアオアシシギ。
羽を広げてストレッチするアオアシシギ。左端は冬羽のツルシギ(英名;Spotted Redshank、体長32p)です。
ツルシギは一羽だけアオアシシギの群れに混じってやってきました。ツルシギを撮影したのは初めてのことです。
水張した水田にやってきたアカエリヒレアシシギ
9月初め、水張した水田にアカエリヒレアシシギ(英名;Red-necked Phalarope、体長 18p)が来ていると聞いて急ぎ出かけました。幸い冬羽に変わった二個体のアカエリヒレアシシギに出会うことができました。後にその前日には夏羽の個体も見たという方もいましたが、私にはアカエリヒレアシシギは初めての撮影でしたのでとても嬉しい1日となりました。
水草の間を姿勢を低くして泳ぎながらエサとなるプランクトンなどのごく小さな浮遊動物を探します。
水草のジャングルの中をエサを探して忙しく動き回るアカエリヒレアシシギ。
全身が見える少ないチャンスを狙って撮影しました。
沼の秋を彩るセイタカシギ
地元の野鳥ファンが心待ちしている沼の秋を彩るセイタカシギ(英名;Black-winged Stilt、体長 37p)が今年もたくさんやってきました。
セイタカシギの群れ、足がピンクなのは大人、橙色のは若鳥です。
水鏡とのシンメトリーが面白い一枚です。
たまにはお座りもしますよ。
群れでのエサ取りが始まりました。
イカルチドリとコチドリ
ちょっと地味でさえない感じのコチドリ(英名;Little Ringed Plover、体長 16p)かなと思って写しましたが、家に帰って図鑑で見比べるとイカルチドリ(英名;Long-billedPlover、体長 21p)と判定できました。
イカルチドリはコチドリよりも若干大きく嘴も長めで、アイリングもコチドリほど目立ちません。イカルチドリも私の取って初めての撮影となりました。
こちらはイカルチドリを写したすぐ後で撮影したコチドリです。金色のアイリングがはっきりとイカルチドリとは違っています。
片足立ちしながら右足で地面をチョンチョンと叩くようにして近くに潜む獲物の水生昆虫を探すコチドリ。
三年ぶりにやってきたオグロシギ
オグロシギ(英名;Black-tailed Godwit、体長 38p)が3年ぶりに沼にやってきました。
羽を手入れするオグロシギ。
トウネン(英名;Rufous-necked Stint、体長 15p)が沼の端の歩道の近くに止まってくつろいでいました。
トウネンから10日ほど後に沼にやってきたオジロトウネン(英名;Temminck's Stint、体長 14p)エサを探して飛び歩いていました。前後にいるのはコチドリです。
こちらは沼でときどき見かけるイソシギ(英名;Common Sandpiper、体長 20p)です。
沼の上空を飛ぶコサギ(英名;Little Egret、体長 61p)の群れ。
初秋のチュウダイサギ
この秋には夏鳥又は留鳥と言われるチュウダイサギ(英名;Eastern Great Egret、体長 88p)に注目してシャッターを多く切りました。この写真は沼で採餌しているチュウダイサギです。側にいるのはアオアシシギです。
沼の水面近くを飛ぶチュウダイサギ。チュウダイサギとオオダイサギの大きな違いは、脚の上部まで黒いのがチュウダイサギ、脚の上部が黄色いのがオオダイサギです。
こちらがオオダイサギ(英名;Great Egret、体長102p)、アオサギよりも大きいです。11月中頃繁殖地から日本にから渡ってきてビオトープに降り立ったた個体です。
田んぼに現れたオウゴンチョウ
10月中旬、広い田んぼにオウゴンチョウ(英名;Yelloe-crowned Bishop、体長 11p)が現れたと聞きましてマップコードを頼りに現地に出かけました。オウゴンチョウはアフリカ原産の野鳥ですが日本に移入されたものが一部の地域では野生化しているようです。
田んぼに着くとたくさんのカメラマンがオウゴンチョウを撮影しようと田んぼのあちこちを探していました。中には大阪から車でやってきたというグループの方もいらっしゃいました。
オウゴンチョウは田んぼの雑草であるヒエの実が好物です。ヒエのたくさん生えている田んぼで待っていると幸運にも近くのヒエに止まってくれました。
この写真は向こうに向かって飛び出したところを撮影したものです。オウゴンチョウはジッジッジッジッ、ジッジッジッと虫が飛んでいるような不思議な羽音を立てて飛びます。
草原のの草刈りが始まって驚くセッカ
たまたま渡り鳥たちの様子を見に行った日、ダムの堤防に広がる草原の草刈りが始まっていました。セッカ(英名;Zitting Costicola、体長 13p)たちが住み家の異変に驚いてあちこち飛び回っています。
住み家の危機にセッカ達は私のカメラを気にする余裕はありませんでした。
ジョウビタキのごちそうは紅白の実
赤い実を付けた小木にジョウビタキ(英名;Daurian Redstart、体長 14p)のメスが止まっています。(気づくのが遅く近づきすぎました。)赤い実はウメモドキでしょうか、2つほどついばんでいきました。
こちらはコシロシキブの白い実をジョウビタキ♀が食べているところです。
10月中旬、公園の日差しが入らない灌木の中でじっとしている小鳥を見つけました。南国への渡り途中のキビタキ(英名;Nancissus Flycatcher、体長 14p)のメスです。
ツツドリのお食事
公園の広場でツツドリ(英名;Oriental Cuckoo、体長 33p)が樹上から舞い降りて来ては何かを捕まえて食べていました。
実は決定的なその瞬間をカメラがとらえていました。画像を拡大してツツドリの視線の先をご覧ください。地面に落ちている枯葉のふちのところにしがみついている小さな青虫をツツドリは視野に入れていました。
草むらに舞い降りるツツドリ。
虫を捕まえて樹上に戻ったツツドリ。
急激に数が増えているガビチョウ
藪の中から口笛を吹いているような鳴き声が聞こえてくるとそれはガビチョウ(英名;Melodius laughing thrush、体長 22p)です。良い声を聴くために中国から移入された外来の鳥ですが最近特にその数を増やしてどこでも普通に見られるようになってきました。
外見はあまり可愛らしいとは言えませんがその仕草はちょっとユーモラスで憎めない鳥です。
昆虫や果実を食べます。
晩秋の公園で見かけたキジ(英名;Common Pheasant、体長81p)のオスです。画面の左にはカラスウリの赤い実が写りこんでいます。
「さいたまの秋2018」を最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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