凍てつく池のマガモ
さいたまの冬、2月の寒い朝には池に氷が張ります。マガモ、英名;Mallard たちは周辺部から凍ってきた氷を避けて、凍っていない池の中心部に、まあるく輪になって休んでいます。何羽かは氷のヘリに乗って氷の感触を確かめているみたいです。
バードウォッチャーの人気者ルリビタキ
木々の葉がすっかり落ちてすっかり冬らしくなったある日、ルリビタキ(英名;Red-flanked Bush Robin)のオスがやってきました。頭と背中は青色、おなかは白なのですが、横腹に少しだけオレンジ色の羽が入っているとてもきれいな鳥です。
繁殖地はシベリア南部、カムチャッカなどで日本には冬鳥としてわたってきます。あまり人をこわがらずにやぶから出てきてかわいらしくポーズを取ってくれます。
雪の残る地面に降りて虫を探しています。
こちらはメスのルリビタキです。冬の間はオスとは別行動をしています。
ルリビタキのメスはとても地味な羽色です。頭と背中はオリーブがかった褐色、尾には少しだけ青色のはねがあります。
こちらはジョウビタキ (英名;Daurian Redstart)のメス。両方の翼に白い紋付が特徴です。ルリビタキとは仲が悪く、テリトリーに入ってくると猛烈な勢いで追い出します。
やぶの住人アオジ
アオジ(英名;Black-faced Bunting)はホウジロ科の鳥で、冬の間は暖かい平野部の地域にやってきて植物の実を食べてすごします。夏には涼しい山地などに移動して繁殖します。冬の間はチッ、チッと一声づつの地鳴きをしていますが、夏に山の方に移動すると別人のような好い声で歌います。
アオジはスズメのようにあまり人前には出てこないので知る人は少ないですが、平安時代には「しとと」、「みことり」などと呼ばれて神聖な鳥とされていたそうです。
アオジのオス(上の2枚)は頭が暗緑色、目先は黒色、胸から腹にかけては緑黄色に褐色を帯びた縦縞が特徴です。
左と下の写真はアオジのメスです。頭が黄緑色ぽい褐色で全体にオスよりも薄い色合いです。
こわい顔のシメ
シメ(英名;Haw-finch)は昔、仙台地方の方言で「まめくち」と呼ばれていたように、豆をくわえるのに都合の良いほどの太いくちばしを持ったアトリ科の鳥です。ムクドリより少し小さく体長19cmほどです。目つきが鋭く少々こわもての印象ですが、大きな頭と短いしっぽ、羽の色もカラフルで、頭を振り振り地面を歩く姿はとても愛嬌があります。
冬の初めごろはかなり人を警戒して、木の枝の陰に隠れています。
突然目の前に二羽のシメが飛び出してきて、ものすごい勢いで争い始めました。しばらくやり合った後何事もなかったかのように飛び去ってしまいました。
やま里のハンター、モズ
冬場のモズ(英名;Bull-headed Shrike)は草地の混じる林の中で一羽ずつ静かに暮らしています。時々見通しのきく枝に止まって獲物を探しています。
右と上の写真はオスです。目のライン(過眼線)が黒色なのが特徴です。
右の写真はメスです。過眼線が褐色で、顔つきも心なしやさしい感じです。
風変わりなアリスイ
アリスイ (英名;Wryneck) はキツツキ科の鳥で北海道方面から冬鳥としてやってきます。雌雄同色で、枯れた草木の皮の下に潜む虫などを長い舌でからめ捕って食べます。枯れたやぶの中に隠れていて、ときどき枯れ草や木の枝の高いところに出てきてあたりの様子をうかがいます。
積もった雪の上を昆虫が隠れていそうな枯れ草を探して歩き回ります。
エサの潜んでいそうな枯れたヨシの茎を見つけると首を捻じ曲げて茎の中に長い舌を差し込んでさぐります。
南シベリア生まれのシロハラ
シロハラ (英名;Pale Thrush) はツグミの仲間です。シベリアのアムール川下流域で繁殖し、日本や中国南部にやってきて越冬します。食事時になると植物の実や虫を探して林や草むらの陰でガサゴソと音を立てています。
写真左は枯葉をひっくりかえして虫を探すシロハラ、写真下は樹上でさえずるシロハラ、とても良い声で鳴きます。
関連ページ
- さいたまの春2019
- ここでは2019年の春に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの冬2019
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地および県外に出かけて撮影した野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの秋2018
- ここでは作者の2018年の秋に住まいのある埼玉県内の探鳥地などで出会った美しい野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの夏2018
- ここでは2018年の夏、作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの春2018
- ここでは2018年の春に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの冬2018
- ここでは2017年12月から2018年2月に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの秋2017
- ここでは2017年の秋に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの夏2017
- ここでは2017年の夏に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの春2017
- ここでは今年の春に作者が住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの冬2017
- ここでは2016年12月から2017年2月の間に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの秋2016
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの夏2016
- ここでは2016年の夏、作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの春2016
- ここでは2016年春、作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの冬2016
- ここでは2016年の冬に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの秋2015
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で2015年の秋に出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの夏2015
- 2015年の夏に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの春2015
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で2015年の春に出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの冬2015
- ここでは2015年の冬に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの秋2014
- ここでは2014年の秋に作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの夏2014
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で2014年夏に出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの春2014
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの冬2014
- ここでは2013年12月から2014年2月の期間、作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの秋2013
- ここでは2013年秋に埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの夏2013
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの春2013
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの秋2012
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。
- さいたまの夏2012
- ここでは作者の住まいのある埼玉県内の探鳥地あるいは自宅近くの小畔川で出会った野鳥たちの写真を掲載しています。