白い羽が美しいチュウサギ
チュウサギ(英名;Intermediate Egret)は県内でよくみられる夏鳥です。名前の通りダイサギより小さくコサギよりも大きく体長68p前後、広げた羽の幅は110pほどもあり、遠くからも目立つ野鳥です。写真のチュウサギは河川敷の曼珠沙華が咲く草地でエサ探しをしているところです。緑の草原にチュウサギの白と曼珠沙華の赤がとても綺麗です。
チュウサギが草むらに潜んでいたカナヘビを捕らえました。嘴でガッチリと挟み込んでカナヘビが抵抗できなくなったところで丸呑みしました。
チュウサギがダイサギと一緒に草薮の上で休んでいました。手前の背の低い方がチュウサギです。間近で並ぶとダイサギの大きいのがよくわかりますね。
休息をとっていたチュウサギはようやく大きく伸びをしてから飛び立っていきました。
逆光気味の空を飛ぶチュウサギです。背景にぼんやり見える幾何学模様は送電線の鉄塔です。
チュウサギが飛びながら下の覗き込んでいます。なにやら気になるものがあったようでしばしの間首を大きく下にまげて滑稽な格好でした。しかし飛行経路は変えずに飛んでいきました。
4種類のシラサギが並んで休憩していました。左端はシラサギ類では一番小さなアマサギです。左から3番目はダイサギ、その右がチュウサギです。そのほかの5羽は皆コサギです。
精悍なセグロセキレイ
頭から背中、顔、首、そして嘴に足がまっ黒なセグロセキレイ(英名;Japanese Pied Wagtail、体長21p)。刈り込まれた草原を虫を探して忙しく歩き回っていました。同じような白と黒色のハクセキレイは街中でもよく見かけますが、目の下側のほほの部分が白いので見分けがつきます。
斜面をエサを探しながらこちらに近づいてきます。両足一緒にピョンピョン跳ねて飛びまわるスズメと違って両足を交互に動かして素晴らしいスピードで歩きます。
蓮池に住むゴイサギ親子
天気の良い日の昼近く、ゴイサギ(英名;Black-crowned Night Heron、体長57p)の親が池の隅で水浴びをしています。暖かい日差しの中、とても気持ちよさそうです。ゴイサギは雌雄同色でオスメスは外見からは判りません。
この日は池の周囲の草刈り作業のため、住処の草やぶを追われたゴイサギたちは静かな場所を探して飛び回っていました。こちらは作業者のいない蓮の林を目指して飛ぶゴイサギの親です。
蓮の花の残っている蓮の上に舞い降りるゴイサギの親。頭や背中は紺色、首からお腹は白色、虹彩は赤色のとてもきれいな野鳥です。
こちらはゴイサギの子供。親と違って薄茶色に白い斑点が入った羽色をしていて、ホシゴイとも呼ばれています。(写真右)
カルガモたちの一日
一年を通して蓮池に住むカルガモ(英名;Spotbill Duck …斑点のある嘴のカモ)はこの池の主役です。オスメスほぼ同色で見分けるのはなかなかむつかしいです。二羽のカルガモが蓮池の中でのんびりと休息しています。
この日カルガモと一緒に休んでいるコサギやカワウに紛れ込んでいる珍しいお客様がいました。なんとオシドリのメスです。北国から渡ってきてこの池に立ち寄ったようです。
不意の珍客にもカルガモたちはいつも通り平然としています。人間だったらちらちらと眺めたり話しかけたりするのですが、野鳥たちはそう言ったそぶりはほとんど見られません。
オシドリはなれない蓮池の中でもカルガモたちが頼りになると思ったのか、一緒に泳いでいました。
平穏な蓮池の木製の仕切り板の中にカルガモたちが休憩しています。なんだかカルガモたちがアパート住まいをしているようで面白いひとコマでした。
シロチドリの食事風景
秋の日の朝、シロチドリ(英名;Kentish Plover、体長17p)が沼の水際を忙しく歩き回って採餌していました。泥の中に潜む小さな水生昆虫を嘴で巧みに探り出します。虫の匂いか気配を感じることができる何か特別なすべを持っているようです。
沼の水位が下がってもまだ所々水たまりの残っていて湿った泥のある場所がエサになるゴカイや甲殻類が多く潜んでいるようです。シロチドリはそのような場所を熱心に歩き回っていました。
こちらは多分ツガイのシロチドリ。二羽で飛び跳ねながら楽しそうな食事風景です。
シロチドリが間近に来てくれました。大きな頭と短い尾羽、ちょっとコミカルな役者さんですね。
近くで見ていると獲物も簡単には見つけられず、嘴全体はすっかり泥にまみれてしまってエサ探しもなかなか大変そうです。
食事を終えるとシロチドリは水面に広げた羽を写しながら飛び立っていきました。
田んぼにタゲリがやってきた!
晩秋の田んぼに冬鳥のタゲリ(英名;Lapwing)がツガイでやってきました。タゲリは体長32p、雌雄ほぼ同色で後頭部にある黒色の冠羽が自慢です。この辺りの特定の田に住んでいる昆虫の幼虫を食べに立ち寄ったところです。
お目当ての田の近くに舞い降りて辺りの様子を伺います。とても用心深い鳥です。
ひこばえの生えている中をチョコチョコと歩いてはじっと止まって周囲を伺い、また動き出す動作を繰り返しています。
嘴を泥だらけにして田んぼの中を探ってはまた立ち止まっています。自慢の冠羽がくっきりと見えていますね。
秋の沼にやってきたツルシギ
秋のツルシギ(英名;Spotted Redshnk、体長30p)の背中の羽はは薄茶色に白色がまだらに交じっていて、全身が黒の夏羽とは趣が違っています。雌雄同色で、よく似ているアカアシシギと違って嘴の付け根部分の朱色が下の嘴だけとなっています。
遠くにいたツルシギが一羽すぐ近くまで飛んできてエサ探しをしてくれました。水中にいる昆虫やタニシ、エビを探し出して食べます。
白のアイリングに囲まれた大きな目、朱色の長い足、なかなかイカシた鳥ですね。
ラッキーなことに、私の目の前に来て立ち止まってカメラにポーズをとってくれました(?)なかなか決まってますね。
食欲旺盛なツツドリ
ツツドリ(英名;Oriental Cuckoo ,体長32p)は秋口になると近くの河原のクルミや桜の木のところで見かけることがあります。ツツドリに近い仲間にホトトギス(英名;Little Cuckoo,体長28p)やカッコウ(英名;Cuckoo、体長35p)がいます。この3種は姿かたちや羽の色がよく似ていて判別がとても難しいです。3種類とも巣を作って子育てはせずに、ウグイスやオオヨシキリの巣に托卵する不思議な習性を持っています。ここでご紹介する写真はツツドリではないかなと考えていますが、エサを食べているときは特徴あるボボッ、ボボッというよく響く独特の鳴き声は発しないので自信はありません。
桜の木についた毛虫を捕らえたツツドリ。これから南の国に渡っていくためにたくさん食べて体力を付けます。
毛虫を飲みこんだ後、「旨い!」とつぶやいた?瞬間です。なかなか精悍な顔つきですね。
こちらは黒〜褐色の羽を持つ若いツツドリ(と思われる個体です。(写真右)
やっと全身が見えると葉影のない枝に止まってくれました。若鳥は少しだけサービス精神が多いようです。
身近な場所に暮らしているスズメ
我が家の近くの小畔川付近にはたくさんのスズメ(英名;Tree Sparrow)が住んでいます。特に秋から冬にかけては大きな群れを作って河原の土手や田畑の草の実を食べ歩いています。この写真は実をつけたセイタカアワダチソウに群れるスズメたちです。
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